大変だからこそ得られるもの

ホームヘルパーの仕事内容は、生活援助・身体介護・通院等乗降介助が中心です。この範囲内で利用者毎に事前に作成された介護計画に従い、その日常生活をサポートします。そのため、利用者によって必要とするサービスが異なるのです。
あくまでも、できるだけ自立した日常を送れることを目指し、各利用者の介護計画に基いた日常生活サポートが仕事です。しかし、利用者あるいはその家族によっては、客観的または主観的事情から、その本来的な内容を超えたサービスを要求されるケースもあります。場合によっては、サービスを提供する過程で生まれた必要性や回避が困難また結果的に付随しやすいなどで、判断に迷うことも少なくありません。
そこで、これらの場合には、まず保険適用内外のレセプト上の問題もあるため、個々の介護計画を改めてよく確認することがポイントです。確認の際に不明な点などがあれば、その計画を作成したケアマネジャーに質問・相談することも大切でしょう。そして、仕事範囲を明確にした上で、利用者またはその家族によく説明を行います。それでも範囲を超えた要求がある場合は、介護計画自体の見直しをすすめるのがおすすめです。
一人暮らしや寝たきりなど、物理的・身体的などの客観的な状況から、止むに已まれぬ事情があることもあります。しかし、やはりプロとして一線を画すことが重要です。これによって、利用者に対してできる限りの自立への貢献、またホームヘルパーの本来的役割と円滑なサポートができます。難しい問題ではありますが、ホームヘルパーは喜びとやりがいがある仕事です。